東京医科歯科大学呼吸器外科学教室のホームページにようこそ!

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当教室は呼吸器外科学分野として2010年4月に開設されました。呼吸器の外科診断・治療を担当する大学病院の専門外科として診療活動しつつ、呼吸器外科学の研究ならびに教育に取り組んでいます。

臨床においては胸部悪性腫瘍に対する外科治療を中心に炎症性肺疾患・縦隔疾患・胸膜胸壁疾患の外科治療を行います。医学及び医療技術の進歩とともに、呼吸器外科手術は大きく2つの方向に発展しました。1つは皮膚切開を小さくして鏡視下に臓器を切離・縫合する低侵襲手術であり、早期肺癌や低悪性度腫瘍・良性疾患に対して行って早期回復・早期退院をめざします。もう一つは周囲臓器を合併切除する拡大手術に加えて抗癌剤化学療法・放射線療法と組み合わせる集学的治療で、局所進行肺癌や悪性胸膜中皮腫などの難治性胸部悪性腫瘍に対して治療成績向上をめざします。当教室では肺癌手術のうち約8割を前者の鏡視下手術(胸腔鏡下またはロボット支援下)で行い、ほとんどの患者さんが早期退院されています。残る2割に中枢気管支や肺動脈に進展する肺癌に対して気管支・血管形成を伴う開胸手術、縦隔リンパ節転移や肺尖部胸壁浸潤などの進行肺癌に対する開胸手術を行なって良好な遠隔成績を得ています。

基礎研究として、癌研究・再生医療・AI研究など臨床から提起されるテーマを解決するべく東京医科歯科大学内の基礎医学教室や臨床医学教室さらに学外研究施設と連携して共同研究を行なっています。臨床研究として新規治療をめざす多施設共同研究に参画しています。教育においては医学生の病院実習、初期および後期の臨床研修・専門医研修を行い、若手専門医の育成に力を入れています。

当教室の特色は多様性と進取の気質および自由闊達の討論を重視する気風です。がん診療において患者さんの生命予後とQOL向上のため、外科によるダイナミズムを求める若手医師の輪が広がることを願っています。

呼吸器外科学教授 大久保憲一