初期研修医・若手外科医へのトレーニング

手術技量を高めるための様々なトレーニングが可能です。

“手術は手術前日に終わっている”

どの若手外科医にとって一番の目標は外科技術の向上です。縫合結紮や血管気管支からの剥離など基礎的なものは、Dry LaboやWet Laboでいつでもトレーニング可能です。

実際の手術では、基本的は解剖に加え、CTなどにより血管・気管支の解剖を繰り返し頭に入れ込み、麻酔導入、皮膚切開、開胸、手術操作、閉胸まであらゆる事態を想定し手術計画を立てることが呼吸器外科手術には重要です。まさに、若いころ指導医に言われたこの言葉につきます。

さらに、今は手術ビデオを繰り返し見直すことができます。自分のイメージ通りの手術ができるようになるためのトレーニングが必要です。また指導医にとっても自分が持っている技術・ポリシーをどう伝えていくか、若手を指導することでお互いに成長できる場でもあります。

当科では手術ビデオカンファランス・Dry Labo・Wet Labo・Animal Laboを定期的に行い手術に備え技術の向上をトレーニングできます。また東京・御茶ノ水という利便性から、医療機器メーカーの手術トレーニングセンターへもアクセスがしやすく、近隣施設への手術見学なども可能です。

手術ビデオカンファランス

呼吸器外科医局カンファランス室には50インチのモニターがあり、適宜、術野の展開の仕方・手順の見直しを皆で行っています。術者にはそれぞれの技量を見極めながら徐々に難易度を上げるようにしています。

Dry Labo

医局カンファランスルームでは随時、手術器具・胸腔鏡ユニットを用いての縫合練習や、様々な糸結びの方法の練習が可能です。
また、東京医科歯科大学には低侵襲医療センター 鏡視下手術トレーニングラボがあります。随時本格的な鏡視下手術トレーニングが可能で、毎月院内技術認定試験が行われ、技術認定証や指導医資格の授与がされ外科医としてのモチベーションが上がります。

低侵襲医療センター ≫

Wet Labo

1-2か月に一度、ブタ心肺標本を用いた肺葉切除、気管支・肺動脈形成術を実際に術者として行い、その実技指導を行っています。

Animal Labo

年2回、実際の手術トレーニングを1日2回行っています。