胸壁腫瘍・横隔膜疾患
胸壁腫瘍
肋骨や胸骨から生じる骨腫瘍や、筋肉(肋間筋・横隔膜など)や脂肪などから生じる軟部腫瘍、他臓器からの癌が胸壁に転移(転移性胸壁腫瘍)などがあります。胸壁腫瘍の場合、腫瘍の大きさよりも一回り大きく切除するため、その場所・大きさによって補強(チタン製プレートや網戸の網のようなメッシュ)、再建(形成外科医協力のもと筋肉付き皮膚(筋皮弁)など使用)することがあります。
横隔膜ヘルニア
横隔膜が先天的または後天的(外傷や手術など)で穴が開き、肝臓や腸管などの腹腔内臓器が胸腔へ入りこんでくる状態(ヘルニア)です。横隔膜は薄い筋肉ですのでしっかりとした縫合修復をしたり場合によっては人工物であるGORE-TEXシートで補強を行います。